Trident Vehicleは平成元年に法人化し、ユニークな分野横断型の販売形態をとる企業をめざし試行錯誤をしながら営業活動をつづけてまいりましたが、いよいよその存在価値が認められるような時代状況になってきたように思われます。

産業革命以降、特に20世紀になってからの急激で過激な産業化、工業化とそれに伴った大量消費文明により生み出された現在の状況は人類に生活水準の向上と利便性をもたらしましたが、その反面環境問題と、ある意味においてはいびつな社会現象という負の遺産を残してしまったと言わざるをえないでしょう。ある特定の狭い分野に絞った営利の追求と企業間の競争が地球環境と社会の健全性を破壊してしまったと言うこともできるでしょう。

このような状況を打開し環境問題を解決し、あたらしい未来を切り開くには、あらゆる分野の企業が協調し、未来のための「設計図」を常にビルトインしておくことがもっとも肝要であると思われます。生物たとえば人間の細胞は心臓を形成する細胞でも骨を造る細胞でも人体全部の遺伝情報を持っていると言われています。体全体の遺伝情報を伝える「設計図」とでもいうべきDNA配列の内、必要なものだけを発現しその部分を担っていると言われます。ただガン細胞だけが全体の調和を乱し、増殖するようです。いままでの企業活動はこのガン細胞にたとえることができるでしょう。

Trident Vehicleは長期的な視野に立ち、幅広い分野を横断し、社会全体、グローバルな調和をはかり、まったく新しい企業活動を展開します。そしてその中心になるのはvehicleの二つの意味、乗り物と媒体(メディア)、そして環境です。 Trident Vehicleは輸送手段と情報の伝達手段を対立的なものとは捉えず、互いの利点を取り出しもっとも効率的な組み合わせで成果をめざします。そして物や人の移動を極力制限し、情報の伝達に置き換え環境保全につなげることを目的とします。

Trident Vehicleは幅広い分野でお客様のお役に立てるようにあらゆる分野に果敢に取り組んでまいります。そのために、企業の世界とも学術の世界とも広く協働を求めてゆく所存です。弊社が取り組む、これからの課題の主なものを下記に記します。

                    

平成19年7月7日
Trident Vehicle Company
トライデント ビーイクル カンパニー

 

自動車は化石燃料を使用しない電気自動車(EV)などへ進化させる。
大型トラック・バスなどの大量の排気ガスを出す車両のEV化。

地域コミュニティーのエネルギー面における自立性の確立。
太陽光・風力エネルギー、バイオガス等の利用による自立型コミュニティーの実現。
各家庭が自立し外部からのエネルギー供給をできるだけ制限する。

書物の電子メディア化

高齢者や障害者のためのコンピュータ、ソフトウェア・ハードウェアの開発。
視覚障害者、上肢障害者が電子化された書物を読む際のソフトウェア・ハードウェアの改良と開発。合成音声装置の改良。

情感をはぐくむ製品の開拓と販売。